宇宙服(うちゅうふく)とは、宇宙飛行士が宇宙空間で安全に生存するために着用する、生命維持装置を備えた気密服のこと。宇宙船内で着用する船内服と、船外活動時に着用する船外服に大別される。
宇宙服には主に次の機能が要求される。
気密性、気圧の調整。
空気の供給と呼気の再使用。
体温の調整、特に冷却(宇宙空間は低温ではあるのだが、宇宙服には宇宙飛行士の体温を逃がす場がなく、また太陽光線も強烈であるから温度は上昇することになる)
小流星物体からの保護。
船外活動時、宇宙服内は与圧されているが周囲は真空のため、服がパンパンに膨らみ身動きを取るのはかなり大変な事である。実際、アレクセイ・レオーノフが史上初めて宇宙遊泳を行った際、命綱をたぐり寄せるのが予想以上に困難で、危うく宇宙船に帰還できない所であった[1]。
NASAで船外活動に用いられている宇宙服は、宇宙服本体のほかに船外活動ユニット (EMU) と有人機動ユニット (MMU) からなる。MMUは背中に背負うように装着し、窒素ガスの噴出によって宇宙空間での姿勢の制御、移動を可能にするものである。
現在の宇宙服は運用圧力が0.3-0.4気圧、重量約120kg、活動時間はおよそ8時間程度である。
開発の歴史 [編集]
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世界初の宇宙服は1931年に完成できたソビエト連邦のen:Evgeniy Chertanovskiyのскафандрとされる。
アポロ計画の例では、20着を製造するのに(開発費も含めると)200億円かかったといわれている[要出典]。(1着割で10億円)
2004年現在、日本には1着だけが存在し、その価格は12億円である[要出典]。(アポロと比べて2億円↑高)
SFで見られるような、身体にフィットするタイプも2007年ごろから開発が進められている(Biosuitに関する記事)。
豆知識 [編集]
今の宇宙服は、中世のプレートアーマーを手本にして製作されており[要出典]、もしも手本にしていなければ今よりもっと動きづらい物だったと思われる。
宇宙服についている温度調節などの切り替えスイッチの文字は鏡に映したように、左右逆になっている。宇宙服の中に入った状態では、頭を動かしてスイッチを見ることが出来ないために、腕に取り付けられた手鏡状の金属でスイッチなどを映して操作する際に見やすくなるようにしているのである。
日本の取り組み [編集]
2006年現在、宇宙服を製造している国はアメリカ、ロシア及び中国のみである。このうち中国は船内服しか作っていないものと思われる[要出典]。また、カナダと欧州で、製造に向けて研究が進められている。
日本は2010年完成予定の国際宇宙ステーション計画に参加し、2020年にはアメリカ航空宇宙局(NASA)の月面探査計画にも参加を予定していることから、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国産宇宙服の開発検討を始めた。開発を検討するのは次世代型の船内服及び船外服で、船外服の最終目標は運用圧力1気圧、重量20kg、活動時間一週間を目指す。現在は手動で行われている温度管理を自律的に行い、燃料電池を搭載(現在のものはリチウムイオン電池)、グローブやブーツにパワーアシスト機能を盛り込むなど、最先端の技術の結集が求められている。
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